調査の背景

2024年、AMED「非結核性抗酸菌症のサーベイランス」研究班では肺NTM症に関する全国調査を行います。これは、肺NTM症に関する10年ぶりの調査です。結核と異なり、感染症法に規定されていないNTM症は、その感染の実態を把握することは大変困難であり、日本だけでなく世界全体で進んでおりません。このような中で、国内の全国調査で罹患率を推定し、感染実態を把握することは、肺NTM症において重要であります。

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図1. 2014年の全国調査より判明した地域別に異なる菌種(M. avium vs M. intracellulare)

肺NTM症については、前々回の調査が2007年、前回の調査が2014年に行われました。その2回の間では、罹患率が5.7人から14.7人(対10万人年)に上昇していました(図2参照)。また、肺NTM症の罹患率が、結核の罹患率を上回っていることも判明しました。今回、10年ぶりに全国調査を行うことで、疫学データのアップデートを行います。

図2
図2. 肺NTM症罹患率推移

また、肺NTM症に加えて、近年その病態が注目を浴びている播種性NTM症についても初めての全国調査を行います。

ご多忙中恐縮ですが、何卒、ご協力よろしくお願いします。

なお、アンケートでの質問内容は、「質問内容」に飛ぶことで、回答する前に見ることができます。

調査の概要

  1. 2023年1月1日~2023年12月31日の12か月間に、貴施設で新たに診断された肺非結核性抗酸菌症の患者数を把握します。
  2. 今回の調査では、肺非結核性抗酸菌症に加えて、播種性非結核性抗酸菌症の患者数の把握を目指します。ご賛同いただける方には二次調査を依頼予定です。
  3. 日本呼吸器学会認定施設および関連施設にご協力をお願いしております。
  4. ご提出いただく調査票は、紙媒体の場合、1施設につき1枚(封筒)と、極力簡略化しております。本ホームページにおいてGoogle Formにアクセスし記入することで回答することもできます。また、FAX(03-3353-5958)による返送も受け付けております。
  5. 調査終了後、調査結果を書面にてお知らせいたします。また詳細な結果は、当研究班ホームページで閲覧できるようにいたします。

ご多忙の所、大変恐縮でございますが、アンケートにご記入の上、同封の封筒或いはFAXにて、2024年9月30日までにご返送ください。

また、回答用ホームページ(https://forms.gle/X4vppA4Bd1tbpEGP8)にてご送信頂いても構いません。

この件に関しましてご不明の点がございましたら、同封資料「非結核性抗酸菌症の全国調査に関するQ&A」あるいは本ウェブサイトの「よくあるご質問と答え」のページをご参照いただき、下記までお問い合わせください。

お問い合わせ先:AMED「非結核性抗酸菌症のサーベイランス」研究班 全国調査事務局
FAX:03-3353-5958
E-mail:

全国調査への参加方法

本調査は、紙媒体とインターネットの双方を用いて行います。そのため、アンケートに答える際は、PDFを印刷していただいても、Google Formにアクセスしていただいても、どちらでも構いません。

紙媒体で回答する場合

質問内容」からダウンロードできるPDFを印刷してください。その後、回答項目を埋め、「〒160-8582 東京都新宿区信濃町35 慶應義塾大学医学部感染症学教室 日本における非結核性抗酸菌症の全国調査事務局」宛てに郵送するか、03-3353-5958宛てにFAXを送付ください。

インターネット上で回答する場合

以下のQRコードを読み取るか、リンクにアクセスし、回答してください。

質問内容

アンケートでの質問内容は以下のようになります。これをダウンロード・印刷し、郵送やFAXしていただくことでも、回答できます。

非結核性抗酸菌症の

アンケート調査(PDF)はこちら